学修
学修系サークルインタビュー② Okayama Save A Life (OSAL)
1年次からできる「実践的な学び」
――まず、Okayama Save A Life(以下、OSAL)ではどんな活動をされていますか?
北内 真衣(以下、北内) 主に救急医療について勉強しています。BLS(※)の練習を中心に、気管挿管や神経の診察もしました。
※(編集者注)BLS:Basic Life Supportの略称。心肺停止または呼吸停止に対する一次救命処置のこと。
左から、 土橋 航さん(医学科3年) 北内 真衣さん(医学科3年) 直井 爽大さん(医学科3年)
土橋 航(以下、土橋) 他には、採血とか、腹部診察ですね。内容としては、医師ができるべき、医学としては基本的な手技を体得していく、学習していくという、そういったものですね。救急で役に立つものもあれば、必ずしも救急でない、一般診療で役に立つものもあります。
外傷はそんなにはやってないのですが、熱中症とかもやりました。あとはGCS、 JCSといったような意識障害についてもやりましたね。
北内 他には、縫合の練習もしました。
――低学年では知識がないと難しいことがあると思うのですが、どのように対処されていますか?
直井 爽大(以下、直井) 内容自体はそんなに難しいことではなくて、低学年でもできます。5-6年生の先輩が来てくださって教えてくれるので、それを真似して、最初はよく分からなくても何回かやったらだんだん分かってくるので、「あ、こういうことなのか」とやっていくうちに動けるようになる感じですね。
北内 救急の先生も都合が合えば来てくださいます。
――新型コロナウィルス感染拡大時は、実践的な活動は難しいように思うのですが、その際はどのように活動されていましたか。
土橋 1,2年前は本当に活動がなかったんですけれども、今年は結構いくらか落ち着いたというのもあったし、ワクチンも一通り行き渡ったというのもあって、感染対策を講じた上で活動しています。
北内 オンラインでしたが、岡山大学内で勉強会というのもありました。
――他にはどのような活動をされていますか?
直井 救急学会に学生として参加して、他の大学の学生も参加していた学生間のセッションに参加したこともあります。他には、ボート部向けのBLS講習会で、ボート部にBLSを教えるということもありました。
土橋 あとは、日本光電の方が、「オートショックAED」という、ショックボタンを押さなくても使える新しいAEDの説明に来てくださったこともありました。
――他の学修系サークルでは得られないような、OSALでしかできない学びについて教えてください。
北内 やっぱり、手技の練習などができるところだと思います。
土橋 あとは救急の先生が来て教えてくれたりとか。
北内 そうですね、人脈の広がりもありますね。
土橋 手技に関しては、4年生の授業でやるとは思うんですけど、その前の学年だと基本的には習わなかったり、習ってもスライドで見ただけとか動画を見ただけとか、実技という形で練習はしなかったかと思います。低学年で習うのは、医学というか、生物学ですからね。なので、医学系の活動を、講義とは別で何かしたいけれど、「あまりガッツリっていうのも…」というぐらいのレベル感の人の居場所なのかなと思います。
――最後に、今後の活動の展望、伝えたいことなどあれば教えてください。
土橋 今後の展望とはちょっと違うかもしれないけど、「医学的な手技を軽く学んでみたいな」という人にはなかなかいい場所になっていると思うので、そういった気持ちがある人たちにリーチアウトして、やりたい人が気軽に来れるような部活にできたらなと思ってます。
直井 BLSは一般市民の方でもできることなので、サークルに入って、実践的な動きとかを定期的にできると、いざそういう場面で、最低限の行動はできるようになるのかなと思います。
北内 1年生は、医学部に入ったのに、ずっと基礎をやるんですよね。ずっと「聞いて、書いて、覚えて」という授業ばかりなので、医学部に入った感があんまりないなって思う人もいると思うんですけれども、そういう人におすすめです。
サークル概要 | |
部員数 | 約60人 |
活動場所 | 主に融合棟(医歯薬教育型融合研究棟)4階シミュレーションルーム1 |
活動日 | 不定期(月1回程度) |
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