感染症医療人材養成事業

新型コロナウイルス感染症の対応を踏まえ、医学部生等を対象に、感染症の特性等を踏まえた診療や感染制御に関する実践的な教育プログラムを構築し、感染症に関する高度な知識を身に付けた医療人材養成を行うため、「感染症医療人材養成事業」が公募されました(令和2年度第3次補正)。
岡山大学医学部は、以下の事業内容で申請し、採択されています(予算額:102,695千円)。医学部医学科、保健学科、歯学部、薬学科、岡山大学病院と協働して、感染症医療人材養成を進めています。

目標

これまで感染症や感染防御に関する基本知識を得ることを到達目標にしてきた。本事業では、感染症の特色を踏まえた感染制御に注目し、スタンダード・プリコーションやゾーニング、無意識行為の対策・適切で安全な医療行為のシミュレーション教育などの実践教育を行い、看護師の指導のもと病棟業務を体験する。以上により、感染対策の中核に関わるチーム医療の一員として必要な知識と行動を身に付けることを目標とする。

本事業で実施する教育内容

  1. 感染予防徹底のためのスタンダード・プリコーション
  2. 手指衛生の5 momentsの体得
  3. 院内感染対策を想定したゾーニング設定と管理運営
  4. 菌・ウイルス感染スポットの可視化と感染拡大の予防
  5. シミュレータを用いた適切で安全な検体採取の実践と病原体の同定
  6. シミュレータを用いた気管挿管・人工呼吸器の管理
  7. 感染症対策を想定した内視鏡検査の実践
  8. シミュレータを用いた急変時対応トレーニング
  9. 感染症模擬患者を用いた症状別感染対策トレーニング

感染症医療人材養成事業