2023.11.09
お知らせ

地域学修Task Force  国立療養所長島愛生園における活動報告 

 岡山大学医学部医学科地域学修Task Force、岡山大学地域医療人材育成講座、岡山大学医療系学習サークルILOHAの合同企画として、2023年11月4日(日)に国立療養所長島愛生園でのフィールドワークを実施しました。 先生方の引率のもと、地域学修Task Forceからの4名を含む、岡山大学医学部医学科学生計11名が参加しました。

 

 

 

 長島愛生園は岡山県瀬戸内市にある国立ハンセン病療養所で、1943年のピーク時には世界第四、国内最大の入所者がおられたそうです。愛生園のスタッフさんのガイドのもと、歴史館でハンセン病や愛生園の歴史について学んだ後、歴史廻廊や十坪住宅に実際に足を運んで見学しました。
 身近なところで生活しているにも関わらず、今までハンセン病について詳しく知らなかった学生も多かったです。しかし、今回入居者さんたちの過酷な生活の跡を実際に自分たちの眼で見て、参加したメンバーからは「病気のことについて正しく知らないことによって起こる差別や偏見は、今のコロナ禍で起きた問題にも通じるかもしれない」といった感想もありました。参加者全員にとって、無知による世間の差別や偏見の怖さ、そしてそれらから人権を守ることの大切さについて、自分のこととして考え直すことのできる非常に良い機会となりました。
 COVID-19の影響もあり、約4年ぶりに本格的な再開となった地域学修Task Forceの活動。現場に足を運ぶことや、活動の中で生まれる交流の重要性を再確認できました。今回の活動をきっかけとして、今後も地域のことをさらに知れるような企画や、地域医療の現場で学べるような企画をして参りたいと思います。

岡山大学医学部医学科2年
地域学修Task Force代表
三谷峻永

この活動は、文部科学省ポストコロナ時代の医療人材養成拠点形成事業「多様な山・里・海を巡り個別最適に学ぶ『多地域共創型』医学教育拠点の構築」(通称、山里海医学共育プロジェクト)のサポートのもと開催されました。
関連記事:https://postcorona.oumed.okayama-u.ac.jp/topics/553.html

一覧ヘ戻る